介護施設が取り組む処遇改善の動き

身体の自由がきかなくなった人を手助けする介護という仕事は、昨今注目を浴びています。しかし、「賃金が安くて、ストレスも高く、辞める人が多い」というイメージを持つ人は少なくないでしょう。そこで、ここでは、介護職の離職率が高いと思われている理由と、現在そのイメージを一新するために行われている取り組みについて、私の見解を話したいと思います。

まず、離職の原因でよく挙げられているのが、労働環境の過酷さです。また、上司や同僚との人間関係に苦慮して離職する人も少なくないと言われています。そのため、離職率を少しでも改善するために、各施設ではさまざまな取り組みが行われています。

例えば、中間管理職のポジションに、ミドルマネージャーを配置するという方法です。経営者が掲げる理念や運営方針を十分に理解し、自らが手本となる業務を遂行したり、部下を公平に評価し、理念や運営方針とスタッフの現状とのギャップを汲み取り、経営者と協議し補正する役目を、ミドルマネージャーは担います。このようなポジションの人材が職場にいれば、介護サービスの質を上げたり、スタッフの処遇改善がスムーズに進められる可能性は高まります。

それから、人間関係においては、柔軟な配置転換をスタッフ内で行い、それによって人間関係をリセットするという方法を用いているところもあります。また、スタッフ同士の交流の場を設けている職場も少なくありません。このような施設単位での取り組みは、処遇改善の小さな一歩に過ぎませんが、徐々に広がりを見せているので、業界全体のイメージアップにも繋がっていくでしょう。